12/02/2008

語り継ぎのルール



古代のハワイの伝統は全部、次の世代へ語り継いで
僕たちの時代までたどり着いた。そしていろんな物事に対していろんな説がある。「ハワイの島を初めて発見したタヒチ人は誰だ」とか「ハワイの島はどのように生まれたのか」など説は色々。いろんな人が違う説を語り伝えて行く内にハワイの本当の伝統や神話が何なのか分からなくなってしまった。ちなみに僕はその中でも古代のハワイアンの視点から伝えられた神話が一番面白いと思う。

今日のポストは最近読んだMARINA OUTRIGGERのブログでポストされたカヌーに関するルールの事です。僕もハワイで漕いでた頃このルールに出会った事は何度かある。しかしコーチによってルールも違ったり、どこまで守るかは結局自分次第。古代のハワイのようにKapu(タブー)を破って死刑になるわけでもないのでご心配なく。全部英語だったので少々雑ですが自分で翻訳してみました。


1.) カヌーは家族の一員として扱う。カヌーが作られお祈りをした後、カヌーは生き物の様になる。その為人間の様に扱え。海に出る前に手入れをしておく事。海から陸に戻った時はきれいにする事。カヌーが陸に上がっている時はカヌーの上に座らない、カヌーの上を飛び越さない(陸でカヌーのエキササイズの為なら座っても良い)。ハワイでは人の上を飛び越えるのは寿命を短くすると思われていたのでカヌーでも気をつけましょう。

2.) カヌーを陸に置く時は必ずノーズを沖に向けて置く事。古代のハワイでは他の島からの攻撃に対応できるようカヌーを必ず沖に向けて保管していた。時にはamaを他のカヌーのI’akoに重ねて保管しても良い。

3.) カヌーを保管する場所の周辺のopala(ゴミ)を片付ける事。人に何 か言われるのを待たず自分で行動すること。 (Hoe aku i ka wa`a : カヌーを進めよう) 皆で助け合うとの事です。

4.) カヌーが運ばれたり、きれいにされたりする時は皆で助け合う事。これはカヌーを運ぶとき、カバーを掛けるとき、保管するとき、 淡水でカヌーを流すとき、カヌーに傷などがあるかこまめにチェックする時全てに当てはまります。このルールはその日初めて漕いだパドラーからクラブのトップの人までに当てはまります。古代のハワイでは何か大きなイベントの時は必ず全てのメンバーが出きるだけ助け合った。強い者は働き、年寄りは指導と励みを与え、若者は水と食べ物を運んだ、そして練習は必ず皆参加していた。
A`ohe hana nui ka alu`ia どんな大変な作業でも皆助け合えば出来る。

5.) 習慣上ハワイでは距離関係なくカヌーを出発させる前にはお祈りをしていた。お祈りは短くても、ハワイ語でなくても、宗教と関係なくても良い。お祈りをする事によってクルーを一つにすることが出来ます。

6.)カヌーが沖に出ている時はカヌーの中で立たない、ケンカをしない、悪口を言わない。ケンカや悪口を言うとクルー全体の努力やチームワークに消極的な影響を与える。カヌーの中ではアロハスピリットを心がけよう。カヌーの中に泥や砂を運び込まないよう気をつけましょう。
`Ike aku, `ike mai, kokua aku, kokua mai. Pela iho la ka nohana `ohana 人を認めれば人に認められる、人を助ければ人に
助けられる
というのが家族の関係であろう。

7.)自分の席の役割を覚えよう。一度カヌーに乗ったら人はチームの一員になる、その為全てのメンバーが活躍しなければならない。
Komo mai kau mapuna hoe (パドルを水につけよう、皆で頑張ろう。)

8.) 個人的な悩みは早い内に自分で解決しよう。陸で起こった事は陸に置いてく、沖で起こった事は沖に置いてく。カヌ−に乗っている時はチームの一員として熱心に参加しよう。練習も必ず時間通りに来る事、これは特にコーチやステアーや他のリーダー的存在に当てはまる。

9.) カヌーに関わるハワイ語やその発音を正しく覚えよう。英語でもタヒチ語でもよろしいが、ハワイ語で呼ぶ時は正しい発音で言いましょう。
http://holoholo.org/hanahou/hhpart07.html

このルールは僕が見て来た中で一番厳しい例だと思う、特に9番は海外で行われるカヌーに発音まで求めるのは無理があると思う。このようなルールは様々だが、どこまでが本当のハワイの伝統なのかは分からないのでどこまで守るのも自分次第。結局語り継いで僕たちまで来たので人の個人的な意見も混ざり込んでいると思う。でも僕が思うにはこの語り伝えのシステムこそがハワイの伝統だ。結局、毎回少し変わっても上の世代から語り伝えられた説を受け継ぐのが一番ハワイアンなのかもしれない。そこでカヌーは日本に上陸してどのように説は語り継がれ進化していくのだろう。結局タヒチからハワイに民族が移動した時もルールは少し変わったはずだと考えると、現在の世界中に広がって色んな国や人種の人たちに楽しまれるカヌー、はどのようにしてこの様なルールを語り伝えていくのだろうかって考えちゃいますね。進化してもハワイアンスピリットをなくさないって素晴らしい事です。日本でのアウトリガーカヌーの語り伝えが楽しみです。ここまで長いエントリーを読んでくれてありがとうございました。

a hui ho,
Alex

11 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

前からDukeさんから、カヌーに一度乗ればOHANAだ。(家族)いわれると、日本人の僕達にはなんだかむずかゆい、白々しい感じも受けていましたが(すみません)アウトリガーカヌーの世界にとって、それはとても大切な事なんだと確認しました。そう思っていた自分が恥ずかしく思います。日本ではまだアウトリガーカヌーは始まったばかりでスポーツとしかとらえられなかったり、また企業の宣伝に利用されたり、既に、ビジネスとして利益重視に偏っているクラブがある事。スタートから色々ある感じは、素人の私でも感じてます。色々とこれから日本でもしっかり語り継ぎ、をしていくのは大変かもしれない。そんな中、しっかり基本が語り継がれる事が後々、日本でアウトリガーカヌーをしっかり根付かせる事ができんだろうな。そんな、役目は大変だけど、これからも是非、日本のアウトリガーカヌーが正しく語り継がれるように、先頭をきって頑張っていって欲しい。と思います。いい文章をありがとう。

Luu さんのコメント...

アウトリガーカヌーのスピリットがあってこそアウトリガーカヌー。
じゃなきゃ、ただの乗り物になって
しまいますねー;^_^A

死刑は怖いけど(笑)
でも、大切な事を忘れないで
私達も語り継ぎしていきたいですね。

こんな若い人達が日本のアウトリガーカヌーの世界に出てきてくれた事。

なんだか不思議な目に見えない
力、繋がりを感じます。
南の島からの応援かな。

これから先、語り継がれて出来上がる
日本のアウトリガーカヌーが楽しみです。

yag. さんのコメント...

ブログ読みましたよ。
ハワイの伝統が日本的というか、、通じるものありだなと思いました。
畳の縁や敷居を踏むな!人をまたぐとチンチンがはれる!などなど
子供の頃どうでもよかった年寄りの含蓄。
今思えばスピリチュアルな感じがします。決して大人になっても忘れちゃいかん!破っちゃいかんばい!

カヌーは家族の一員と気付かせてくれたAlexに感謝! 
nai'aにブレッシングと御神酒を供えてくれたDKさんにも! もうnai'aを立って漕げないなぁ。

ワン さんのコメント...

こんにちは。
yagさんのおっしゃる事に同感です。
日本にも同じスピリットがありますね。
こんな時代だからこそ、伝統を大切にしたい。古きよき時代を返りみたい。
まさかアウトリガーカヌーがきっかけで気が付かされるとは思ってませんでしたね。
次、海に出る時は気持ち新たに!

226 さんのコメント...

アウトリガーカヌーの経験はないのですが、別な視点からとても興味がわきました。同じ島国だからでしょうか。日本の伝統や歴史ととても重なるところがあり興味深く読ませていただきました。

伝統の重みはその長い歴史から培われただけあって、大切に守っていかなくてはいけないものですね。

スポーツとして楽しむ事も素晴らしいと思いますが、伝統を背負って存在する古典的スポーツとしても魅力あるアウトリガーカヌーの日本での確立を望みます。これからの語り継ぎを楽しみに拝見させていただきます。

ako さんのコメント...

Dukeさんこんにちは♪ ハワイ好きな私ですが、ハワイの伝統であるカヌーについてはほとんど知らずにただ楽しむためにアウトリガーカヌーを漕いで4ヶ月になりました。ハワイの伝統であるアウトリガーのルールはとても素敵ですね。カヌーに魅了された私はこのルールを読んで、アウトリガーについてもっと知りたくなりました。そして、自分の夢がまた持てるようになりました♪ 
これからもぜひ一緒にカヌーを楽しませてくださいね。

martha さんのコメント...

sorry i skipped the whole entry cause the japanese was intimidating.

sugoi! you have readers and all! omedettoooo!

paddle paddle paddle


see you tomorrow!

martha

duke さんのコメント...

・・・素晴らしいですね。
これをプリントアウトして、パドルする仲間に配りたいくらいだよ。
こういう語り継ぎのルールは殆んど何処のカヌークラブにもあって(ハワイでは)それぞれのHPでもシッカリページを作って、クラブ員に伝えようとしていますよね。
早く漕ぐ事、勝つ事、目立つ事・・・それ以前に、それ以上に大切にしなければいけない事がアウトリガーカヌーにあることを、知って欲しいです。

日本ではスピリットは語れない・・・と思っていたけど、少しずつ、時代は変ってきていると思います。
今だからこそ、こんな時代だからこそ・・・こんな語り継がれるスピリットが大切なんじゃないかな~と思います。
仕事や家庭で毎日忙しい僕達だけど、本当に大切なものは何なのか・・・皆で考えてみたいよね。
俺も正確なハワイアンの発音を勉強しようかな~(笑)

Alex・・・素敵な文をありがとう!

Anuhea さんのコメント...

すばらしいですね。

アロハスピリットって、日々の生活の中でなかなか実践することができなかったりしますが、フラを踊る時、パドルするときは、私も気持ちをいつもクリアにして、やるように心がけています。

ハワイ文化を学ぶなかで、カヌーをやりはじめてから、もっともっとフラのことを理解できるようになったし、今後もすばらしい知恵を、ぜひブログにアップしてくださいね。

ちなみに、ハワイ語は、日本人にはとても発音しやすいのですよ。
日本語と同じで、全部にa,e,i,o,uの母音がつくので!

匿名 さんのコメント...

ふぢです
Alex、はじめまして!!
勉強になります。
子供への教育上、いま日本について調べています。
そこで見つけられる事と、いままで親や兄弟や近所の爺さんに言われてきたことをよくみると、
同じような考えが日本人の中には備わっていると感じますよ。
形はどうあれ、日本にOCがやってきているのは必然なのかもしれませんね。

Alexander さんのコメント...

皆さん返事が遅くなってすみません。

匿名 さん>
やっぱりカヌーに乗って海に出ている時は何がおきてもおかしくない。だからこそ家族の様な仲間が増えるのかもしれないですね。語り継ぎにはちゃんと何かの理由があるはずだと思います。

LUU さん>
アウトリガーカヌーのスピリットがあってこそアウトリガーカヌー。
じゃなきゃ、ただの乗り物になって
しまいますねー;^_^A

EXACTLY.

yag さん>
日本の文化にもこのような語り継ぎがある、だから日本にもその大切さを理解できる人が居るはずですね。

ワン さん>
カヌーに乗っていると不断は考えたりしない色んな事に気づいたりしますね。

226 さん>
ハワイアンは実はアジアから移動してきた民族だと言う説もあり重なる点があってもおかしくないと思います。それが正しければハワイの伝統はアジアの歴史とつながりがありさらに守っていきたいと思いますね。

ako さん>
書き込みありがとうございます。僕はDukeではなくAlexです笑カヌーの伝統を感じて漕ぐとカヌーがそれだけ楽しくなりますね。これからもKeep paddling.

Martha> don't be afraid of the japanese if I can do it so can you.

Duke さん>僕も何点か出来てない所があってPostしたらある意味自爆だなって思ってのせました。笑でもDukeさんが言う通り海外のカヌークラブはこのようなルールを大切にしています。僕たちも正しく守って皆に伝える様頑張りたいです。特に8番とか笑

Anuhea さん>AEIOUそうでしたね笑多分アメリカ人よりは大分楽だと思います笑フラとアウトリガーもそうですがSlack Key GuitarのKeola Beamerさんも必ずギターを弾く前はPlay with Alohaに心がけてるそうです。やっぱりハワイの文化に繋がっているものはハワイアンのやり方でやるのがベストかもしれないですね。

ふじさん>初めまして、日本にアウトリガーカヌーもおかしくないですね。世界中の人々に楽しまれるアウトリガーカヌーはやはりこのスピリットがあるから人をの心を惹きつけることが出来るのでしょうね。国籍、年、人種、性別、関係なくどこか心奥底の何かに伝わっているのかもしれないですね。